2022年6月18日 頼城紫暮、紫陽花

 一世紀前のことを学ぼう、という趣旨に興味を惹かれ研究室のドアを開けると、そこには既に頼城がいた。古風な書生の出立ちをしている頼城は楽しげにこちらを振り返って手招きする。「やあ巡。お前も着るといい。なかなか着心地がいいぞ…